私的宝盤14 Frank Ocean / Blond(2016)
通勤に15分程かかります。自分としては、この15分は音楽を聴く貴重なひととき。
一時期は「やっぱ朝はガツンと」って思っていました。でも、気付きました。職場に着くまでにたぎってしまい、もう結構疲れていると。
あれこれ考えず、フラットに聴けるのがいい。去年あたりからずっと聴いているのが、Frank Ocean。
1."Nikes"
2."Ivy"
3."Pink + White"
4."Be Yourself"
5."Solo"
6."Skyline To"
7."Self Control"
8."Good Guy"
9."Nights"
10."Solo (Reprise)"
11."Pretty Sweet"
12."Facebook Story"
13."Close to You"
14."White Ferrari"
15."Seigfried"
なんかもう、タイトルトラック眺めてるだけで楽しい。歌詞なんかも、意味はよく分かんないし、分かろうともしてなくて。断片的に聴き取れた単語からテキトーに想像するのがすごく好きです。そういった訳で、作り手の意図とか歌詞の意味とかに深入りし過ぎず、フラット聴ける。
メロディもいい。ちょうどいいと言うか…。主張し過ぎず、でもところどころで思わずグッとくるメロディがフッと現れる。浮遊感のある、ちょっと奇妙なアレンジとビートも心地よい。爆音で聴いても、全然疲れない。
こうやってレビュー書いてるとアウトプットになるからか、自分が作品に抱く思いや愛がより確かになる。にしても、何度聴いてもこのBlondというアルバム、新たな発見があります。まだまだ底が見えません。クールな佇まいの中に、作り手の圧倒的熱量が見え隠れする名盤。
⭐︎おすすめ⭐︎
7."Self Control"…終始漂う穏やかさの中に、どうにもならないような苦しさのようなものを感じる。葛藤や煩悩の中で、何とか自分をコントロールしようとしている。アウトロに向かうにつれて、内面にこもった熱が解放されていく。何かを見いだしたのか、諦めたのか…。アルバムの中でも、ストーリー性を色濃く感じる楽曲。